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ハンドパンどれ買う?音楽知識ゼロの私が最初の1個を選ぶまで。

この記事では、音楽知識ゼロ・楽譜も読めない私が、長く付き合える「最初の1台目」にたどり着くまでに体験したことや実践したことを書いています。

ハンドパンを叩いてみたい!と思った時に、私が湧いた疑問は「ネットの格安ハンドパンってどうなの?」「そもそもどんな種類があるの?」などでした。

これから「ハンドパンを始めたい(叩いてみたい)」という初心者の方の参考になれば嬉しいです。

この記事で分かること

  • ネット上の格安ハンドパンがおすすめされない理由
  • 体験会に足を運んで実際に試奏してみる
  • どのメーカーから買うかよりサポート体制重視で選ぶ
  • 自分に合うスケールを知るための基礎知識
  • 買った後に「悔いなし!」と思えた意外な理由
目次

ハンドパンの値段・相場は?ネットの格安品で後悔しないために

ハンドパンをネットで検索すると、価格帯に大きな幅があることに気づきます。

安いものは2万円台から、高いものは10万円を超えるものまであり、「なぜこんなに価格差があるの?」と最初は謎すぎました。

「最初はお試しで、ネットで出来るだけ安いものを買ってみようかな」

そう思っていましたが、価格差があまりに大きいので「安かろう悪かろうだと嫌だな」という気持ちが次第にわいてきました。

そこで私は、いきなりネットで購入するのを辞めて、身近な体験会を探し、実際に演奏しているプロの方に直接話を聞いてみることにしたのです。

ネットの格安ハンドパンがおすすめされない理由

体験会で色々な方からお話を聞いた結果、ネット上で出回っている格安ハンドパンはおすすめされませんでした。理由は以下の通りです。

  • 音質の問題:叩いた時の音の響きが悪いケースがほとんど。
  • チューニングの問題:音がずれていたり、そもそも音程が正確に合っていないことが多い。
  • 見極めの難しさ:初心者がネットの見た目だけで良し悪しを判断するのは不可能に近い。

ネット上のハンドパンは格安でも2〜3万円するうえに、最終的には「ガチャでくじ引きをするようなものだ」との話。

「2〜3万円ですらドブに捨てることになるかもしれない」というリスクを考えると、音楽経験ゼロの初心者なら、なおさらネットで適当に買うのは避けた方が良さそうに感じました。

失敗しないための相場感は「10万円以上」

体験会では、ハンドパンの相場感についてこんなリアルな話も聞けました。

「10万円未満のハンドパンは、正直どれも似たり寄ったりですよ。2万円でも8万円でも、クオリティの面ではそこまで期待できません。買った後で後悔したくないなら、最低でも10万円以上の相場感は持っておいた方がいいです」

価格帯の目安特徴とクオリティ初心者へのおすすめ度
2万〜8万円(10万円以下)工場での大量生産品が多い。音程のズレや音質の当たり外れが大きく、ネット購入はガチャ状態。低い(リスク大)
10万円〜職人が手作業で調律(チューニング)しており、音色が美しく長く使えるクオリティ。高い(推奨)

このときの私の正直な気持ちは

初心者が最初の1台をネットで買うのは辞めた方が良さそう。でも「なんとなく弾いてみたい」で10万円以上も払えないよ〜っ

こんな感じでした。

いきなり買うのは一旦辞め、代わりに、どこかの体験会に参加して「実際に叩いてみたい」と思うようになりました。

初心者は試奏がおすすめ!私がプロのワークショップに参加した結果

ハンドパンを「まずは無料お試しで叩ける場所はないか」と探した私は、有名なハンドパン奏者である峯モトタカオさんが開催しているワークショップ(体験会)を見つけました。

この体験会に参加した決め手は、開催地が割と近かったことと「ハンドパンを無料レンタルで実際に体験できる」という条件が非常に魅力的だったからです。

全国で、こういった無料の体験会やワークショップは増えているようです。この記事を読んでくださる方も、お住まいの地域で体験会を検索してみると、そんな場に出会えるかもしれません。

私の場合は峯モトタカオさんのワークショップで「AKATSUKI HANDPAN」というブランドのハンドパンを実際に叩かせてもらいました。

そこでは、初心者向けのハンドパンとして以下の2つのスケール(種類)をおすすめされました。

  • D Kurd(Dクルード) 10:少し哀愁漂う、落ち着いた音階
  • F Sabye(Fサバイ) 10:少し明るく、ポジティブな音階

やはり購入を考えるなら無料で試奏できる場に足を運んでみるのは大事だと思います。実際に叩いてみるとどちらも本当に綺麗な音色で、とても感動しました。

体験会に参加したことで、私自身、これからハンドパンに深くハマっていくだろうと確信が持てたことも購入を真剣に考える決め手になりました。

そうなると「多少高くても長く使える良いものを買いたい」という気持ちが強まります。予算をしっかり10万円以上に設定し、自分なりに納得してから購入する道を選ぶことにしました。

最初は「どのメーカーで買うか」より、サポート体制が鍵

体験会で初めて知ったのですが、ハンドパンは想像以上に繊細な楽器で、特に以下の状態で音のチューニングがズレやすい特徴があると知りました。

チューニングがズレるきっかけ

  • 温度(特にギラギラした真夏の太陽のような熱)
  • 落としたり、ぶつけたりすること

ハンドパンは周りは金属で中は空洞になっているので、高い温度に晒され続けると金属が膨張し、それが音がズレる原因になるそうです。そのため真夏の太陽にさらし続けるのはNG。

さらに、落としたりぶつけたりしても音がズレてしまうので、持ち運びも丁寧に扱う必要がある、と知りました。

扱い方に慣れないうちは、万が一のときに備えて、購入後のサポート体制が厚い(または、音がズレても相談等のやり取りがスムーズにできる)ところを選ぶのは大切だと思います。

体験会等で聞いたところによると、海外メーカーのハンドパンを購入するなら以下を心得ておくとよいそうです。

  • 注文のやり取りが基本英語
  • 注文から輸送(到着)まで時間がかかる(長くて半年〜1年)
  • 輸送時にチューニングがずれてしまうリスクを覚悟する
  • チューニングの修理も基本は海外輸送なので時間がかかる

英語が得意な方なら大丈夫かもしれませんが、不慣れな方は最初は日本のメーカーや日本の代理店を頼る方がいいかもしれません。

日本のメーカーや日本の代理店なら、海外メーカーよりも安心なことが多いです。

  • 注文のやり取りが日本語ですむ
  • 注文から輸送(到着)まで比較的短い
  • チューニングがずれる心配が海外輸送に比べて低い
  • 購入後のトラブルやチューニングの修正(修理)も対応がスムーズ

実際に体験会に足を運んでみると、だいたいの場合、その体験会で出会ったハンドパンの音色に納得して、そのままそこでおすすめされるハンドパンから購入を検討する方が多い印象です。

私だったら、最初の入り口が「AKATSUKI HANDPAN」だったので、自然とそこのブランドで購入を検討するようになりました。

200種類以上のハンドパンから自分に合う1台をどう選ぶ?

さて、「AKATSUKI HANDPAN」の綺麗な音色に感動し、そこでの購入を検討するようになったものの、実際に購入に至るまでは長かった!

理由は以下の通りです。

  • なんとなく感覚でコレとは思う種類はあるが今ひとつ決め手がない
  • ハンドパンにはどんな種類があるの?という素朴な疑問と知識不足
  • 自分に合う納得の1台を選びたいという強いこだわり

でも、これらを1つずつ解決することで、最終的には納得の1台を選ぶことができました。

「感覚で選ぶ」には10万円超は高すぎるという壁

「AKATSUKI HANDPAN」では、初心者向けのハンドパンとして以下の2つのスケールをおすすめされました。

以下は、楽譜が読めなくてもOK、かつ初心者でも楽しく叩けるラインナップ。

  • D Kurd(Dクルド) 10:少し哀愁漂う、落ち着いた音階
  • F Sabye(Fサバイ) 10:少し明るく、ポジティブな音階

初回の体験会で叩いた結果、私は、個人的には「音の雰囲気は “D Kurd(Dクルード) 10” の方が好き」だと感じました。しかし正直なところ、初回の体験会では購入を即決できませんでした。

さらに、恥ずかしながら実際に叩いてみたことで「あ!ハンドパンって、種類によって出せる音が違うんだ!」という事も、初めて知りました。

「最後はご自身の感覚で選んだらいいですよ」というアドバイスもいただいたのですが、10万円以上する大きな買い物を「感覚だけ」で即決することは、どうしてもできない。

話の流れで「そもそもハンドパンは何種類あるのか」を峯モトタカオさんにお聞きしたところ、なんとハンドパンのスケール(種類)は200種類以上もあるのだそうです!!

このときふと、「ハンドパンには、そもそもどんな種類があるの?」という素朴な疑問が湧いてきて、購入する前に自分なりに調べてみようと思い至りました。

そして、その作業が結果的に、とても良かったのです!

初心者の私が、最初の1台を迎えるためにやったこと

ハンドパンはピアノのようにすべての音が揃っているわけではありません。出せる音が、ハンドパンの種類によって異なる(限られている)という特徴があります。

私は以下をコツコツと調べていったことで、納得の1台に辿りつくことができました。

  • どのハンドパンが、どの音を出せるのか
  • 自分が好きな曲(または弾いてみたい音)が、そのハンドパンの音の範囲に収まるか

その過程では「自分がどういう曲が好きか」をあらかじめ知っておくことも大切なんだなぁ、と感じました。

(というのも、いずれハンドパンで、自分好みの雰囲気の曲(音)やオリジナルな曲を弾いてみたくなるからです)

私が具体的にやってみたことは、以下のとおりです。

  • D Kurd10F Sabye10 が出せる音を五線譜(楽譜)にプロットしてみる
  • 自分の好きな曲をピアノで弾きながら、プロットした音の範囲に収まるかをみる
  • 音が足りない場合、何の音が足りないのか(追加で必要な音が何か)を考える

※五線譜は無料のテンプレートをダウンロードして、ピアノは無料のバーチャルピアノで弾けます。

音楽知識ゼロの初心者の方にとっては、これはかなり面倒な作業に見えるかもしれません。

私には、中学校くらいまでの音楽の授業で習った知識しかありませんでした。しかし、私の場合は、これが結構楽しかったんですよね!

自分のお気に入りの曲に興味を持って、音符や曲の流れに好奇心をもって作業していくと、音楽知識ゼロとはいえ、それなりに勉強になるし自然と理解が進みました。

D Kurd10F Sabye10 が出せる音を知る【五線譜プロット】

以下は私の実際の作業画像です。プロットした五線譜がこちらです。

D Kurd10 が出せる音は、「低レ/ラシドレミファソラド」

F Sabye10 が出せる音は、「低ファ/シドレミファソラドレ」

ドレミファソラシドは英語表記になる

私たちが馴染みのある「ドレミファソラシド」は実はイタリア語で、ハンドパンの世界では音を英語のアルファベットで表します。(ちなみに、日本語では「ハニホヘトイロハ」だそうです)

イタリア語英語日本語備考
C
DD Kurdの中心となる低音(センターノート)です。
EE Amaraなどのセンターノートです。
ファFF Sabyeのセンターノートです。
G
A
B
C(1オクターブ上)

ハンドパンの真ん中にある一番低い音(センターノート)が何の音かによって、「D」や「F」といった名前がついています。

  • センターノートの音が=D(D Kurd)
  • センターノートの音がファ=F(F Sabay)

これを知って、ようやくハンドパンの種類を見分けやすくなりました。

SNSの演奏動画の概要欄にはアルファベット表記でスケールが書かれていることが多いので、この知識を知っておくと、とても便利です。

自分の好きな曲をピアノで弾き、音の範囲が収まるか確認する

次に、普段から聞いている好きな曲や、気になっている曲を片手でポンポン弾いて遊びました。

※私が実際に使ったのは、こちらの無料のバーチャルピアノです。

実際に曲を聴きながら、どの音が使われているのかを弾き当てる「音当てゲーム」みたいな感覚で取り組むと、結構楽しいです。

例えば、下の和風BGMのYouTubeの最初の曲(Hannari)の場合、メロディのスタートの音は「ラ」です。

バーチャルピアノで、「ラ」をスタートにして試しにメロディを弾いてみると、

この曲のメロディで使われている音は「ラ、ドラソ、ソラソミド・・・」だから、 D Kurd10 だと「高い」が足りない。F Sabay10 なら「高い」がある。

などを理解しながら、直感的に、ハンドパンにある音と、ない音を見つけることができます。

私は、自分が好きな曲をいくつもピックアップして試し弾きしながら、自分が好きな曲(または弾いてみたい音)が、そのハンドパンの音の範囲に収まるか、を調べていきました。

もし音が足りない場合、何の音が足りないのか(追加で必要な音が何か)も、上のプロセスで把握していきました。

なお、この作業で知っておくと便利なのが「キーを上げる・下げる」方法(要するに、カラオケでよくやる「キーを上げる・下げる」みたいなこと)です。次で紹介します。

好きな曲のキーを上げ下げする基礎知識(メジャーとマイナーの違いも)

メロディラインのキーを自分で自由に上げ下げできると、「あの曲をハンドパンで弾いてみたい!」と思った時に、ハンドパンの限られた音の範囲に収めやすくなります。

このときに必要なのが、全音・半音という知識。

実は音には幅があり「全音(1歩)」と「半音(半歩)」という概念があります。(私も、初めて知りました・・)

ピアノの鍵盤の場合、黒い棒が音を半音(半歩)上げ下げしたものなので、それを想像すると「半音(半歩)」とは何かがイメージしやすいかもしれません。

  • シ⇔シ:この2つの音幅は半音(半歩)
  • シ⇔ド:この2つの音幅は全音(全歩)

メロディラインを全音半音のパターンで理解できるようになると、最初の音のスタート位置をずらして同じ音幅のパターンを当てはめることで、キーを上げ下げしてメロディを再現することが出来ます。

また、メジャーとマイナーの違いも、この音幅で説明されます。要は、音幅のパターンがメジャーとマイナーでは以下のように違います。

  • メジャー(明るい雰囲気):全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音の幅で作られる。
  • マイナー(哀愁漂う雰囲気):全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音の幅で作られる。

音楽知識を持っている方だったらパパッと分かる内容らしいですが、初心者の私にとっては難しいです。(大変なので、私は途中で諦めました…)

私が、最終的に「D Kurd 13」を選んだ理由

私は最終的に「D Kurd 13」を選びました。

前述したプロセスに取り組むことで、明確に以下を把握することができたからです。

  • 私が好きな雰囲気はD Kurd で問題ない
  • ただし、低いファ(F)とソ(G)高いレ(D)の3つの音が足りない

そのため、体験会で提案された10音のもの(D Kurd 10)ではなく、3音追加された「D Kurd 13」を最初の1台としてお迎えすることに決めました。

そして、後から振り返ってみると、D Kurd を選んで本当に良かった!!と思うことがあったのでご紹介します。

買った後に「悔いなし!」と思えた意外な理由

実際に、D Kurd を選んで本当に良かったと思います。

なぜなら D Kurd の場合

  • 世界中にお手本が豊富
  • 有名奏者の無料レッスンがある
  • 比較動画も見つけやすい

そのため、D Kurdを持っておけば、YouTubeで見よう見まねでの練習がしやすいです。

特に私は、海外奏者「マルテ・マーテン(Malte Marten)」さんの大ファンなので

  • 彼が初心者向けの無料レッスン動画でD Kurd 10を使用している
  • 彼によるD Kurdの10、11、13の各タイプの試奏動画が豊富(「Yatao」チャンネル)

これだけでも、D Kurdにしておいて良かった〜!と感じています。

もし憧れのハンドパン奏者がいるなら、その人が使っているハンドパンの種類も調べてみることをおすすめします。

おわりに

音楽知識が全くなくても、自分が「どんな曲を弾いてみたいか」をイメージし、必要な音とハンドパンが出せる音のズレをあらかじめ確認しておくことで、あなたに合った楽器選びができます

購入後に「あの音がない!」と後悔しないためにも、ぜひご自身が好きな曲の音階を、一度ピアノの鍵盤と見比べてみてください。

このプロセス自体も、どんな曲が弾けるようになるかワクワクしてとても楽しいですよ!

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